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向井の手づくり香辛料シリーズ : 向井珍味堂
最終更新日 2010/08/10
“本物”にこだわり尽くした七味
生産、加工、包装・・・どの工程でもこだわりが見える商品たち。“本物”な逸品。
向井珍味堂の商品は、原材料にも品質管理にもこだわりがあります。
昭和22年(1947年)の創業以来、当社は一貫して高品質な「本物」にこだわり、
がんこなまでにも“本当のおいしさ”を追求してきました。
また、“本当のおいしさ”にこだわるからこそ、よりよい技術や設備を取り入れ、
昨日より今日、今日より明日と常に顧客満足を追求し、精進を重ねてまいりました。
また、造りたての品質をそのままお届けすることへもこだわりを貫いてきております。
そのために、製造の各工程で異物のチェックを徹底するだけでなく、
可能な限り作り置きせずに、受注生産に近い状態で生産しております。
そして、作りたての色や風味を守るために、充填システムや包装形態にもこだわって参りました。
三十年前に、業界で初めて中身の見えない特殊アルミパックを導入したことも、「造りたての品質」を追求する姿勢の表れといえます。
「品質管理は消費者の方の口に入るまで、すべての工程が対象」という考えの下、
より良い素材を調達するだけではなく、その素材を生産されている生産者の方とも共同して、素材づくりにも関わって参りました。
製品造りにおいても、「人々の健康と食の安全を考える」ことをこだわりとして持ち、
蓄積した技術、ノウハウで、きな粉や青のり、ごま、七味それぞれに最適な加工を施して、どのプロセスにおいてもお客様に対して深い愛情を込めてまいりました。
特に「手づくり香辛料シリーズ」は、最高品質を誇る特産地の原料を厳選し、手間をかけてこだわりの味に仕上げました。
また、どこにもない本物の風味・香りをそのまま皆様にお届けするために、大量生産はせずに、ご注文いただいてから、少量ずつ手作りをしております。
もちろん保存料、香料、合成着色料、増量物等は使っておりません。
七味、一味、軸付タカノ爪、ゆず七味、山椒粉、粉わさび、洋辛子、白コショー、黒コショー(荒挽)、特選青のり粉、手煎り胡麻、輪切り唐辛子の計12種類。
「いつまでも愛される」をテーマに作られた“本物”を、ぜひ体感してみてください!
経営体質を改善せよ!―安全・安心な技術を究める道筋を探る
社長室付品質管理担当リーダー
寺西 正幸 / Masayuki Teranishi
1954年12月7日生まれ。京都大学農学部水産学科卒業。大学卒業後、大手食品会社に入社するが、父の会社を手伝ってのち、2000年10月に向井珍味堂に入社。中尾社長とは大学時代にテニス仲間として親しんできた。大学時代・大手食品メーカー時代に培った食品知識をもとに、向井珍味堂で手腕を発揮している。現在はクラッシックギターを趣味に、充実した毎日を送る。
昨今の食品に関する問題と、消費者の懐疑的な視線。
誰もが「次はなんだ?」と思ってもおかしくない時代になっている。
しかし、そんな食品の問題とは無縁な会社があった。
『向井珍味堂』は、食品問題がこれほど大きな社会的問題になる以前から、安全・安心にこだわってきた。
そこには、乾物業界が必ず直面する害虫問題を何とかしたい、という想いがあった。
「害虫とは無縁な商品を作りたい。」
この想いの下、害虫が発生する根本原因である“卵”の死滅技術の獲得に乗り出す。
それは、簡単に示される道筋を通ったわけではない。
中尾・寺西の戦いが始まった。
【向井珍味堂の、乾物業界の第一歩】
1984年、商社に勤めていた男が、父の会社を継ぐために戻ってきた。
向井珍味堂の現社長・中尾だ。
当時、乾物業界はまだまだ古い体質が残っていた。
食品に関しても、安全性に対して人々はまだまだ寛容な時代だった。
しかしいくら寛容な時代と言えども、害虫が発生することに対してはクレームが舞い込む。
そんなクレームに、中尾の父は言い放った。
「虫もつかんような商品じゃ、品質が悪いっていうことや!」
商社に勤めていた中尾は、その言葉を聞いて愕然とする。
父の跡を継ぐために戻ってきた中尾。
このままの経営体質を続ければ、向井珍味堂がなくなってしまう。
「やると決めたら30年は続けるんや!」
この父子の認識の違いから、何度も喧嘩になった。
しかし、中尾は「向井珍味堂を続けたい」「クレームにも誠実に対応できる経営をしたい」という想いから、
まず、商品に害虫がつくことに対する防除対策に乗り出した。
【害虫との戦い-どこにでもいるからこそ厄介なもの】
乾物につく害虫は大半が『メイガ』と『シバンムシ』。
この2種類の害虫を防除することが品質を保つためには最優先だ。
中尾は工場内を観察し、工場の片隅、窓際・・・あらゆる場所の害虫の数をモニタリングした。
そして、1か月でどれくらい害虫が増殖したかを分析し、『フェロモントラップ』で害虫をおびき出す。
おびき出した害虫を駆除することによって数値制御し、商品につかないようにするのだ。
工場内で害虫が発生する場所はまちまちだった。
しかし、中尾は根気よくモニタリングを続け、商品品質を保とうと努力した。
「何が何でも薬剤には頼りたくない」
大学時代に多くの薬品を扱い、その恐ろしさを知っていた中尾の心底から出た言葉だった。
だが、工場内では害虫の管理ができても、商品の原材料産地で産み付けられる卵は管理ができない。
「元の木阿弥だ」
このことを中尾が痛切に感じる事件が起こった。
【大クレームの発生!解決策は・・・】
米びつの中に【唐辛子】を入れて、米に虫がつかないようにしている現場を見たことがあるだろう。
このため、害虫は唐辛子を嫌う、と思われるかもしれない。
しかし、その唐辛子さえも食べてしまい、更に卵を産み付けてしまう害虫がいる-メイガだ。
どんなに一所懸命に選別し、粉砕し、火を入れ、殺菌しても、メイガが産み付けた卵は残ってしまう。
しかも、メイガは夜行性であるため、昼間はその存在を認め難い。
このため、工場内にはメイガがいないように思い、制御が難しかった。
ある日、中尾はある飲食店に個包装の唐辛子を販売した。
出前のときに、中尾が販売した唐辛子が付けられた。そこで、事件が起こった。
小さな唐辛子のパッケージから飛んで出てきた虫。
唐辛子にメイガの卵が産み付けられており、お客様のところに行くまでに経ってしまった日数の中で卵がかえってしまったのだ。
「どういうことや!!」
パッケージには『向井珍味堂』の名前。すぐに大クレームとなった。
「どうにかしないと・・・」
中尾は焦った。専門家にもどうにか害虫が防除できないか相談した。できる限りの手を尽くした。
しかし、良い方法が見つからない。
生産を止めるわけにもいかない。
中尾の苦悩の日々が続いた。
【無にかけた想い-なければ作ればいい】
害虫の発生はフェロモントラップで抑制できた。しかし、卵は除去できない。
多くの知り合いに、卵の除去方法を知らないかを訪ねた。しかし、有益な情報が得られない。
害虫の卵を除去する方法を探し求めていたある日、情報が舞い込んだ。
「冬にものすごく寒くなる地方では春が来ても虫がすぐには生まれて来ないらしい」
「らしい」という不確かな情報だった。根拠がない。
しかし、「できない」という情報ではなかった。
「実験しよう!」
中尾は思い立った。必死だった。もうクレームは受けたくない。
しかし、【極寒】を保てるような設備がない。害虫の卵もどこで手に入れたらいいのか分からない。
今度は実験環境を整えることに悪戦苦闘した。
「乾物を扱う大手ほど、同じように害虫の被害に悩まされているはずだ。」
消毒を行う大手業者に、大手乾物会社から卵がもらえるように頼んだりもしたが、答えは「No」
「あきらめよう・・・」
そんなとき、農薬を扱う会社の存在を知る。その会社では、農薬の効果を調べるために害虫の卵も扱っていた。
中尾は即座に行動に移した。害虫の卵を手に入れることができた。
さらに【極寒】を保つための設備は、市場の『まぐろ冷凍庫』の中の一部を借りられるように頼みこんだ。
実験環境は整った。精力的に実験を始める中尾。
卵を唐辛子につけ、温度帯をさまざまに変化させた後、孵卵器に入れた。
常温で置いておいたものとの比較をする。何個の卵がかえるかを精緻に調べた。
そして、ある温度のときには卵が全部かえらない、ということを発見したのだ。
実験が見事に成功する。「温度管理によって害虫の卵がかえらなくなる」という新事実を発見した瞬間だった。
この新発見を用いて処理した唐辛子を、原価ぎりぎりの値段で販売した。
「置いておいてみてください!」
ちょうど、食品安全に関してメディアが過敏に反応する時代に突入した年だった。
自信はあったが、内心はドキドキしていた。
しかし結果は・・・ノークレーム。苦労した実験が実を結んだ。
【名実とれなくても名はとれる!】
害虫の卵がかえらないようにするために、さまざまな苦労をしてきた。
中尾はこの苦労の末の結果を残していきたい、みんなに活用されるものにしたい、と考えた。
そんな中、一人の男と再会する。寺西だ。
寺西は中尾の大学時代の旧友。息が合った。
寺西は農学部を卒業し、大手食品会社に勤めていた経歴がある。
食品衛生に関する知識があった。
「手にしたアイデアを大切にしていかないといけない」
「特許を取ろう!」
「名実とれなくても名は取れる!」
寺西は中尾の想いを引き継ぎ、特許申請のための文書と格闘する日々を過ごした。
幸いなことに、まだまだ乾物業界では【特許】という考えが浸透していなかった。
類似特許がなく、意外なまでにすんなりと特許申請が受理されたのだ。
逆に、それくらい新しい取り組みだった。
「神様がご褒美をくれたんだ」
何回もあきらめかけたが、そのたびにクレームに対する想いを思い出した。
食の安全・安心を心底から痛感していた中尾・寺西の努力の賜物だった。
そこから、自社サイトや展示会でのアピール活動が始まる。
商品のみならず、苦労して獲得した技術もセットでアピールすることができる。
これ以上ない強みを得た向井珍味堂は、また新たな一歩に向けて精力的に活動していく。
●●●農産加工物などの虫の発生でお困りの企業様へ
【メッセージ】
「困っている事実はたくさんある」と語る中尾に大きく頷く寺西。
例えばの話で、輸出入の際の梱包材がある。最近は段ボールが用いられるようになってきているが、やはりまだまだ木材での梱包が多いのが事実だ。
輸出入の際の梱包に用いられる木材などには、害虫の卵が産み付けられているかもしれない。
それに対して、薬物を使って殺虫するのが通常だが、その薬物の恐ろしさを知っているがゆえに、
「やらなあかん」
という想いが出てくる。
こういった場面で、獲得した技術を応用させていくことを考える中尾・寺西が見る世界は広い。
食の安全・安心に向けた各社の取り組みに、自社技術が貢献できないかを常に考え、さらにその技術の応用までをも視野に入れている。
今後、中尾・寺西の活動が世に広まる日は近い。
技術が詰まった商品を手に、これからの貢献活動
を常に考えている寺西。
嗅覚と記憶に残る唐辛子の匂い
左:寺西さん 右:中尾社長
二人の頑張りが相乗効果となって、良い商品を作
り出しています。
唐辛子の匂いが食欲をそそる本社工場。
粉末製品を作っているとは思えないほどキレイ。
会社に近づくたびに濃くなる唐辛子の匂い。
普段、唐辛子の匂いが鼻にツンとくること経験をされたことはありますか?
私たちが麺類を食べるときに使う七味唐辛子。
中には唐辛子の他にたくさんの原材料が入っていますが、それらが持つ匂いをじっくりとかいだことはあるでしょうか?
私自身、そこまでじっくりと七味唐辛子の匂いをかいだことがなかったのですが、
それでも、普通は唐辛子の入れ物を鼻の近くまで持ってこないと匂いに気付かないものだと思います。
しかし!!
寺西さんたちが作っている唐辛子は、工場の外にまでその匂いが漂っているのです!
原材料にこだわり、その品質を活かして作っているからこそだと思いました。
唐辛子に、地域性があることをご存知でしたか?
関東では濃い味付けが多いので、辛味にこだわって。
関西では薄味に合わせて、香りにこだわって。
向井珍味堂では唐辛子だけでなく、青のりやきなこも扱っており、そのどれもがこだわりにこだわられたものばかり。
産地だけではなく、生産方法にまでこだわっていらっしゃるそう。
しかも、今回お話を聞かせていただいた技術が用いられているので、安全・安心なことは間違いなし。
このこだわり唐辛子はインターネットでも購入できます。
手づくり七味専門ショップ『ななみっくす』
http://www.nanamix.jp/
きなこの厳煎屋オンラインショップ
http://www.rakuten.ne.jp/gold/kinako/
本当に香りがよくて、美味しいので、一度試してみてください!
しかし、お話をお伺いしている中で、「なぜこんなにも情報が集まってくるんだろう・・・」と疑問に思っていたのですが、
やはり、必要な情報があれば、「その情報が欲しい!」と周囲にアピールしていかないといけないんですね。
さまざまなお話をありがとうございました。
会社名
株式会社向井珍味堂
URL
http://mukai-utc.co.jp/
設立
1952/1/1
代表者
中尾敏彦
資本金
1000万円
商品分類
生活関連 - 食品
従業員数
41 名
事業所
大阪府大阪市平野区加美西1-12-18
お問い合わせ先
社長室付品質管理担当リーダー : 寺西 正幸
お問い合わせ電話番号
06-6791-7341
お問い合わせ FAX 番号
06-6792-7231
経営理念
いつの時代も、向井「珍味堂」であり続け、生き残る事。
珍味堂→他にない、珍しいうまい味のものを作る会社
主な事業
穀粉・香辛料等、香り豊かな粉末食品の製造販売
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