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龍野乃刻(たつののとき) : ヒガシマル醤油
最終更新日 2010/08/10
悠久の時間が生み出したこだわりの醤油
こだわった国産原料と、先人が残した技術からさらに磨きをかけた製法によって作られるこだわり醤油「龍野乃刻」
畑一面に穂が伸びる麦。この麦が成長して、こだわりの醤油「龍野乃刻」へと生まれ変わります。
厳選した国産原料の大豆、小麦、小麦たんぱく、米、赤穂の塩、そして伝統製法と新技術。
限定醸造「龍野乃刻」は、醤油づくりに恵まれた環境と龍野の名水で春仕込んでじっくり熟成、秋にしぼります。
さらに、甘酒二段仕込みによって生まれる上品な甘みと軽やかな芳香は、一年に一度だけ出会えるこだわりの味わいです。

■刻 -悠久の刻(とき)を経て培われてきた龍野の財産-
江戸時代の寛文6年(1666年)に初めて淡口醤油の醸造法が考案されて以来、醸造に最適な気候、揖保川の軟水、三日月の大豆、播州平野の小麦・米、そして赤穂の塩といった原料と環境に恵まれた龍野の地で淡口醤油は作り続けられてきました。

■醴-「醴(れい)」と書いて「あまざけ」。大胆にして繊細な発想-
淡口醤油の創始者・円尾孫右衛門は醤油諸味に甘酒を加えることにより、上品な甘みと軽やかな芳香を持つ淡口醤油を誕生させました。その先人の知恵を元に、一段目の甘酒を醤油諸味熟成中に加えることによって、より深い味わいを、二段目の甘酒を熟成終了後に仕込み、上品な甘みと芳香を付与する「甘酒二段仕込み」製法を完成させました。

■技-「伝承」とは古いものを活かしつつ新しい技を加えていくこと-
うすい色と深い味わいを追求するのは淡口醤油醸造での永遠の課題。その課題に真正面から取り組み、淡口醤油の伝統を忠実に守りつつ、麹菌や酵母の働きを探求し、熟成にこだわることにより、先人の技にさらに磨きをかけました。

この「龍野乃刻」は素材の持ち味を生かす淡口醤油で、その品質はお客様より高く評価されております。
芳醇でまろやかなあじわいは、煮物や吸い物はもちろん、
鯛や平目などのお刺身のつけ醤油として、また旬のおひたしのかけ醤油としても最適です。
ぜひ、お試しください。
日本一の醤油を作る-農商工連携の軌跡
取締役
1950年4月22日生まれ。宇都宮大学農学部卒業。学生時代は自らの出身学部を「野球部!」と答えるほど、野球に打ち込んでいた。1973年年にヒガシマルに入社。入社してすぐに研究所に配属され、「めんスープ」などの新商品を開発する。その後業務部で原料調達などを任され、開発・調達の経験を活かして「龍野乃刻」の資材調達を手掛ける。
天下分け目の戦い・関ヶ原の合戦以前からの歴史を持つ、創業400年の歴史があるヒガシマル醤油。
創業以来400年以上に渡って、人々の食を支え続けてきた。

今、ここ龍野の地に一陣の風が吹く。

ヒガシマル醤油で「10年間は他社が追随できないような高品質のお醤油を作っていこう」という命題の下、
地域で作られた原材料をもとに、日本一の醤油を作ろうとする動きが巻き起こる。
それはヒガシマルのみならず、原材料を作る地域の生産者や、原材料の動きを統括する機関など、様々な人の力が必要だった。
一人の力ではどうにもならない。
しかし、どうにかしたいという想いが募る。
想いの種を播き、さまざまな人が肥料を施し、そして一つの商品という形で花が咲く。

種は「日本一の醤油を作ろう」というヒガシマルの勇気。
肥料は、農林水産省はじめ行政やJA、地域の商店、農業者の想いに応えようとする勇気。

さまざまな人の勇気によって花を咲かせようとする『龍野乃刻』の軌跡をたどる。
【脈々と受け継がれる歴史と日本農政とのギャップ】
ヒガシマルは創業400年以上の老舗の醤油会社。兵庫県は龍野の地が発祥だ。
なぜ、この地で醤油づくりが始まったのか。それには、龍野という土地の条件が関係する。
龍野は小麦生産に適した播州平野に位置し、近くには大豆生産が主流である旧三日月町(現佐用町)、製塩で有名な赤穂市、鉄分が少ない軟水が流れる揖保川に囲まれている。
小麦、大豆、塩、水が揃うからこそ、醤油づくりが発達してきた。

天正年間に今の龍野の地を治めていた守護大名・赤松氏に仕えた片岡治兵衛が幾久屋の屋号で醸造を始めたことが、ヒガシマル醤油の起源。
そして明治2年、龍野の地を統括していた脇坂藩の醤油醸造蔵である『東蔵』が払い下げられることになり、それを機にヒガシマル醤油の前身の一つである淺井醤油が創業。
ヒガシマルの“ヒガシ”は蔵の意味もあるが、
ヒガシマルの“マル”は太陽をイメージしており、東から丸い太陽が昇るように、社運隆盛の願いがこめられている。

土地の利を活かして始まった醤油醸造。特に、小麦は播州の特産品でもある。
その小麦にあまり知られていない事実がある。
それは「海外で作られた小麦の方が、品質が良い」ということだ。

日本では、米の消費量の減少に合わせて継続されている減反政策の一環として、米の代わりに小麦などが作られる程度。
品質を気にした小麦を作る意識は希薄である。
また、ちょうど小麦の収穫が梅雨の時期に重なり、雨にぬれると小麦の品質が悪くなるだけでなく、収穫時期まで逃してしまう。
故に、日本では収穫に適した時期よりも以前に小麦を刈り取る。やむをえない場合は田にすき込むこともある。

この現状を目の当たりにしたある男が言った。
「もったいないことをする・・・」
ヒガシマル醤油の役員である薦田だ。10年以上も前の話である。

ちょうど遺伝子組み換えの問題が浮上し、農産物の地産地消が取り沙汰されるようになった頃。
ヒガシマル醤油の中でも、高品質のお醤油づくりが意識され始めた頃だ。
安全・安心で高品質なお醤油を作るには、地元産の原料を使えばいいのでは・・・?
研究所で高品質のお醤油の開発を進めていた中田は、原材料の調達を薦田に依頼。
農産物の卸役を担っていた髙部と知り合った薦田は、地域農産物の利用のために動き始めた。
【立ちはだかる農業政策の壁】
「醤油づくりに適した小麦を作ろう!」
しかし、薦田の想いは覆される。

当時、日本の農業政策では、小麦を作っておけば補助金がもらえる構造であった。
良い品質のものを作るという意識が薄まってしまうことが否めない。
薦田が求める小麦を作ろうとすれば、農業者は小麦栽培に大きく意識を傾けなけらばならなく、大変な労力を費やすこととなる。

なかなか話が進まず、徒労の日々を繰り返す。
しかしそんな折、地産地消の推進を視野に入れた農業の実態調査を行うために、農林水産省の方が龍野の地を訪れた。
薦田の考える醤油づくりに興味を示す。
この両者の出会いによって、地域の小麦を使った醤油づくりに光がさした。

通常の小麦は、栽培された後、製粉されてしまう。
従って、小麦の等級は製粉の規格によって決められる。
日本では、梅雨時期に降る雨で外観を重要視する製粉規格から逸脱するため、未熟なままの小麦を刈り取らざるを得ない。

完熟した小麦が醤油づくりには必要だった。
まずは、農業者の方が生産しやすいように契約栽培にこぎつけた。
「地産地消のモデルケースにしたい」
(地産地消とは、「地域生産・地域消費」の略語で、地域で生産された農産物や水産物をその地域で消費すること)

行政の支援もあり、醤油づくりに適した完熟小麦の栽培暦を作成することによって生産者が支援を受けやすくなった。
また、できた完熟小麦は全量、ヒガシマル醤油が買い取ることにした。
薦田は行政やJAの支援を得ながら、農業者を説得して回る。
「100%買い取るので、一緒に作りましょう!」
【日本一の醤油を作る!】
農業者が生産しやすい基盤は整った。
しかし、ヒガシマル醤油だけがその体制を変化させれば良いのではない。変化は農業者にまで求められる。
これまで通りの減反政策に則った小麦栽培という地域農業の生産体制を変えなければならない。
なかなか初めは薦田の「一緒に作ろう」という想いがうまく伝播しなかった。

だが、徐々に想いが伝染していく。
JA兵庫西や農業改良普及センターなど、農業者の支援を行っている機関の協力が得られた。
少しずつではあるが、醤油づくりに適した完熟小麦が生産されるようになる。
平成14年には50tだった完熟小麦の生産量も、平成20年には生産量が飛躍的に伸び1600tになった。

また、高田商店の髙部が出来た完熟小麦の生産履歴を作成してくれるようになり、完熟小麦の生産量・品質などが詳細に分かるようになった。
原材料の量・品質が分かる。このことは、醤油の量・品質に直結することだ。
少量ではあるが、良い品質の醤油を作れるようになった。
「日本一の醤油を作る!」
この想いが地域に浸透した結果、『龍野乃刻』が生まれた。

この醤油づくりに対する地域ぐるみの取り組みは、平成20年、経済産業省と農林水産省が共同で公表する
『農商工連携88選』の一つとして認証を受けた。
農業者・ヒガシマル醤油・JA・行政が一丸となって取り組んだ結果であり、兵庫県では1社だけの入選となった。
【より高みへ。人の成長と商品の成長】
薦田が地域の生産物を使って醤油を作ろうと思い立ったのは、現状の食糧高騰問題が原因ではない。
食糧が高騰するか否かも分からなかったとき、
「地域農業を活用した醤油づくりを行いたい」
という、まったく純粋な想いから地域連携の取り組みを始めたのだ。

地域の人々が、その純粋な想いに揺さぶられる。
人々が集まり、それらの人々の想いが響き合って、更なる高みへ行こうとする。

農業者にとっては、これまでに生産していたのとは違う喜びを見出すことができる。
「この商品は、自分たちが作った原材料でできている!」
自分たちが作った農作物が確実にどの商品に使われるかということが分かっているため、
商品になった時の喜びを噛みしめることができるのだ。
また、生産者大会で良いものを作れば表彰される、といったことがあれば、
「より良いものを作りたい!」
という意識も生まれる。

誰もが「作りたい」と言って作れるわけではない。
それなりの厳しい生産基準を乗り越えてこそ、味わえる喜びでもあり、実感できるプライドでもある。
その喜び・プライドに応えるために髙部は生産履歴を厳密に作成するのだ。

薦田の、そしてヒガシマル醤油の「日本一の醤油を作る」という純粋な想いに呼応するように成長していく人々の想い。
想いが形となって具現化した、プレミアム醤油『龍野乃刻』。
その想いは終わることなく、地域の中で循環していく。
【さまざまな人の輪を循環する想い】
小麦から始まった農業者との連携が大豆へと連鎖する。地域の農業者が栽培した大豆を、『龍野乃刻』で使用することにした。
農業者にとって、大豆の生産は新しい取り組みだ。しかし、「やってみよう!」という声。
農業者は小麦で自信をつけていた。大豆でもやれる、という自信が醸成されていた。

小麦と大豆は栽培時期が異なるため、小麦を収穫したあとに大豆を栽培することができた。
しかし、あまりに畑を使いすぎると、その畑の力【地力】が落ちてしまうかもしれない。
そこで使用されたのが、醤油を作った後にできる【醤油粕】。この【醤油粕】を肥料にして畑に撒き、地力の維持を図る。

「普通、醤油を作ったあとに残るかすは、産業廃棄物扱いになるんです。
 でも、醤油粕を加工することによって、良い肥料・飼料ができるんです。」
地域との連携の中で学んだ【醤油粕】の有用性を、薦田らは次に活かす。もちろん、地域の連携を活用する形での活かし方だ。

ヒガシマル醤油はあくまで醤油製造業。【醤油粕】を肥料・飼料にする取り組みは、高田商店が担当した。
高田商店は、醤油かすの加工工場を建て、試験運用している。普通ならばゴミとして捨てられてしまう【醤油粕】が持つ価値を見出す。そして「もっと価値を付けていきたい」という想いに向かって純粋に活動している。

地域での連携がうまく回り出した。しかし、年1回のプレミア品だけの連携にとどまっていた。
せっかくできた繋がり。もっと大切にしていきたい。地域の活動として広げていきたい。
「日本一」に向けた取り組みは、澱むことなく循環している。
ヒガシマル醤油が作る醤油は淡口醤油。関西では淡口醤油が主流だったが、世の健康ブームによって淡口醤油のイメージが悪くなっている。

塩分が高い、というイメージが先行してしまっているのだ。
しかし、それはあくまで濃口醤油と同じ量を使ったときのこと。
淡口醤油は少量で味を決めることができるため、素材の持つ風合いを壊さない。少量で良いため、塩分は低くなる。

このイメージを払拭すべく、また地域の活動を盛り上げるべく、薦田らは精力的に活動を続ける。
平成21年からは原料となる大豆・米も地元産に切り替える。
地元産の小麦の収量も2000tが目標だ。

このような活動を通して、淡口醤油を後世に残していくこと。
そうすることによって【地域の活性化】を図ること。薦田らの今後の活動に注目だ。
地域活性化のために・・・薦田らの、精力的な活動
は続く。龍野乃刻を手に。
左:髙部 中央:薦田 右:中田
伝統が支える地域の連携と新しい取り組み
ズラッと並ぶヒガシマル醤油。
この中から私の家に届く分もあるのかと思うと、
改めてヒガシマル醤油の大きさを感じました。
めん類店(うどん・そば)
新規開業サポートシステム!!!
驚異のワンストップサービスです。
童謡「赤とんぼ」を作詞した三木露風が子供の頃に過ごした地、たつの市。
「赤とんぼ」の歌詞を彷彿とさせる自然豊かなところです。
また、たつの市は播磨の小京都と呼ばれ、ヒガシマル醤油の本社があった建物が
今ではうすくち醤油資料館として小京都の町並みを彩っています。

そのたつの市を流れる揖保川沿いにヒガシマル醤油の本社があります。
その昔、私がまだ子供の頃でしたが、一度工場見学にお伺いしたことがありまして。
醤油の匂いと広い工場に圧倒された覚えがあります。
今でもその大きさは変わることなく、自然あふれる龍野の地にどっしりと構えている感じでした。さすが400年以上続く歴史。

しかし、伝統を大切に守りながら、今の時代を受け止め、時代にあった、そして土地にあったものづくりを実践されている薦田様や中田様たちの想いと、その想いを髙部様や農業者の方など、さまざまな人が共有することによって、『龍野乃刻』が生まれてきたのだと実感しました。昨今は原料の高騰がよく取り沙汰されていますが、今回聞かせていただいたように、地域の農産物を使えば原料が高騰したとしても安定して仕入れることができる、ということも勉強になりました。

そして、今回初めて知ったのが、日本の食を支えて400年のヒガシマル醤油さんが提供する“新規開業サポートシステム”です。
麺類のお店を新規開業する際に、店舗や厨房のレイアウトをサポートしておられるそうです!『大阪うどん』という、麺の切り口が真丸のうどんがありますが、そういった関西の文化を盛りたてる動きが見られます。
ヒガシマル醤油は、新規開業される方に対して、味だけでなく、作り方などの人材育成にも貢献されているそうです。実際にサポートシステムを担当されている方は、「先生」と呼ばれるほどの腕前だとか。
ぜひ、麺類の新規出店を考えておられる方にお勧めです!

淡口醤油は、使い慣れれば本当に良い醤油。
素材が持つ色を引き立てながら、味をしっかりつけてくれます。
入れすぎに注意して、ぜひ一度、お試しください!
会社名ヒガシマル醤油株式会社
URLhttp://www.higashimaru.co.jp/
設立1942/3/5
代表者淺井昌信
資本金5億4500万円
商品分類生活関連 - 食品
従業員数347 名
事業所兵庫県たつの市龍野町富永100-3
お問い合わせ先総務部 秘書課 : 小林 ひとみ
お問い合わせ電話番号0791-63-4567
お問い合わせ FAX 番号0791-62-4105
経営理念
1.お客様からは「ヒガシマルの商品があって良かったなぁ」
2.お取引先からは「ヒガシマルと取引して良かったなぁ」
3.全社員からは「ヒガシマルに勤めて良かったなぁ」
4.地域には「ヒガシマルという会社があって良かったなぁ」
 と心から言われる会社づくりを目指す
主な事業
醤油の製造販売、各種液体調味料の製造販売、各種粉末調味料の販売
ユーザー名 :
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