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ハンズフリー拡声器 ER-1000 : TOA
最終更新日 2010/08/10
あなたの両手に自由を!使い方無限の拡声器です。
腰に巻いて使うハンズフリー拡声器。
小型・軽量ボディで長時間の使用にも疲れません。
テーブルに置いてスピーカーとして使用も可能。
使い方は無限大に広がります。
さて問題です。これは一体なんでしょうか?
バイクにまたがる某ヒーローの変身ベルト???
…ではありません。
答えは両手が自由になる「ハンズフリー拡声器」です。
今まではラッパのような形の片手で持って使うハンドマイク(メガホン)が主流でした。
そう、イベントなどで来場者の誘導時に手に持って使っていたものです。
【ハンズフリー拡声器の特徴】
◆腰にぴったりフィットするよう取り付けられたベルトを装着 するので
動いてもずれません。
更に両手が自由になり、邪魔にもなりません。
◆耳かけ式のヘッドセットマイクを採用しており、
動いてもずれることなく使えます。
◆操作は簡単。大型の回転式ボリュームと単独の電源スイッチのみです。
スイッチを大きくしているので、手袋をつけていても楽に操作が可能です。
◆小型で超軽量設計になっており、本体の重量が約480gです。
加えて、小型なのに屋外にも対応していて(通達距離80m)
50~60人のセミナーや各種イベントでご使用いただけます。
◆約8時間(音声)のハイパワー、省電力設計です。[アルカリ乾電池6本使用時]
◆MIC/AUX入力端子を装備していますので、現在お使いの音楽プレーヤーを
接続して音楽を流しながら拡声できます。
機能性抜群の『ハンズフリー拡声器』には、ご利用シーンに合わせた
カラーバリエーション
も!
オリジナルカラーのパープル
は、男女問わず、服装も選びません。
精悍なデザインのブラック&オレンジ
は安全を守るスマートでアクティブなイメージ。
愛らしいデザインのホワイト&ピンク
は、女性らしさを際立たせる柔らかなイメージを
演出します。
機能的かつファッショナブルなデザインを兼ね備えた『ハンズフリー拡声器』は、
現在さまざまな場所で活躍しています。
イベントや職場、仲間内の集まりなどで・・・ぜひお使いください!
『原点回帰』の開発-“解”は現場にある
オーディオ開発部開発6課
米原 俊男 / Toshio Yonehara
1955年3月10日生まれ。姫路工業大学(現:兵庫県立大学)工学部産業機械工学課卒業。
学生時代はソフトボール部、スキー同好会に在籍。
1977年入社。入って2年目でメガホン拡声器の開発に携わる。以降今までTOA㈱のほとんどのメガホン拡声器の開発に関わっている。
1934年創業以来、TOAはスピーカーや拡声器などオーディオ関連を主に製造してきた。
2003年頃から
『ハンズフリー拡声器』
の企画は社内でも声が上がっていた。
しかし、生産コストの面から採算が合わず、企画が実現に結びつく事は難しかった。
2006年頃、OEM取引のあった異業種メーカーから
「ハンズフリー拡声器」をOEMで生産してくれないかと依頼が舞い込んできた。
この話を担当する事になったTOAオーディオ開発本部プロダクトマネージャーの山内は
両者の強みが活かせるビジネスに目をつけた。
そして、依頼元の異業種メーカに共同開発を持ちかけ、
それが2007年に合意され、「ハンズフリー拡声器」の開発が始まる事となる。
そこで開発担当者として長年TOAで拡声器の開発に携わってきた米原が抜擢された。
ここから米原の挑戦が始まった。
【開発プロジェクト発足】
異業種メーカーとTOAとで共同開発としてプロジェクトが立ち上がった。
TOAと共同開発先が依頼しているデザイン会社が中心にデザインを決めていく。
コンセプトは【従来の拡声器の様なラッパ型ではなく、腰に装着して両手が自由になる拡声器】
そう、使用シーンの主役は
[女性・先生・個人]
である。
《例えば、ショップの店頭で製品を両手を使ってアピールしている女性。生徒の前で話をするときに声を張り上げる事無く全体に話しかける先生。》
そんな場面で活躍する【小型で軽量な拡声器】のイメージが出来上がってきた。
それは今までのTOAの製品イメージとは全く違ったものになっていた。
今までの四角く角ばった硬いイメージから、丸くやわらかいイメージになった。
更に声を拡大する《拡声》から、補うという考えの《補声》という新しい領域への挑戦だった。
【スピーカーが入らない!?】
決定したデザインを見た米原はすぐに1つの課題が頭に浮かんだ。
それは、デザインはスピーカーを入れる厚みが足りなかったのである。
通常、スピーカーは磁気回路を使用しており、フェライトと呼ばれる磁気を帯びた金属を使用したものが一般的であった。
フェライトを使用したスピーカーは十分な出力を出すためにはある程度の大きさ・厚みが必要なのだ。
『この製品をただの「音の出るおもちゃ」にしたくない!!!』
という想いから米原は薄くて軽い野外でも使えるスピーカーの開発に取り掛かった。
長年拡声器の開発に携わってきた米原だからこそ生まれた強い思いだ。
そこには、拡張器メーカーとしての意地があった。
フェライトに比べて薄く軽く、磁力はフェライトの約5倍であるネオジウムに目をつけた。
ネオジュームを使ったスピーカー、これにより重さ・厚みは従来予定していたものの約1/6になった。
これで米原はスピーカーの課題をクリアしたのである。
【常に、使う人の立場に立って・・・】
スピーカーの課題を克服した米原は更なる課題に直面する。
それが【バッテリー】の問題だ。開発のコンセプトの一つ《軽い》というキーワード。
この言葉が米原に重くのしかかった。軽くする一番の簡単な方法は電池の量を減らすことである。
しかし、拡声器やスピーカーの音の大きさは音量調節のツマミを回すだけの単純なものではない。
電源電圧に大きく左右されるものなのだ。
スピーカーの音の大きさは電圧に左右されるように電池を減らせば拡声器の声の大きさがどうしても小さくなってしまう。
米原は出力の問題上、「電池は多い方がいい、最低でも6本は必要だ」と山内に提案した。
しかし、山内は乾電池の数は4本にこだわっていた。市販の乾電池は4本単位で販売されている事が多い。
使う側の立場に立っての意見だった。
それを受け、アルカリ乾電池、マンガン乾電池、充電電池をそれぞれ試作機に
実装してのいつ終わるとも分からない試験が始まることになる。
無響室での音圧試験、耐久力試験室での電池寿命試験を何度と無く繰り返し、
テストで使用した電池は1週間で100本以上を越えた。
最終的に乾電池を入れるスペースは6本で作られた。
しかし4本+※付属のダミー電池2本でも使えるようにした。
屋外で大きな出力が必要な場合は6本、室内などの音の通りやすい空間では4本+ダミーといったように
使い分けが出来るようにした。これが、試行錯誤の末に達した、ひとつの結論だった。
※ダミー電池:電池の代わりに入れて電気を通すだけのもの。
【シンプル且つ使いやすく】
東京都のある役所の危機管理課の方と「ハンズフリー拡声器」の試作機を持ちこんだ時の事だ。
山内の構想の中にはメモリー機能が搭載される予定であった。
一度録った音声を登録してリピート出来るようにしようと考えている事を話してみた。
すると言われた一言が、
『いつもメーカーさんはむずかしい機能を多く付けて価格を高くしようとする。みんな携帯用音楽プレーヤーぐらい持ってるんだし、そこに必要な音源を入れたら何度でもリピートできるじゃないですか。』
この一言が山内の心に深く突き刺さった。
【普及しているものを使えるようにしてシンプル且つ使いやすく】
これをきっかけに、音楽プレーヤーを繋ぐためのAUX端子を加え、音楽プレイヤー本体や交換電池を入れるポシェットも装備することにした。ユーザーの意見に耳を傾けた結果だ。
他にも、シンプルで使いやすい商品にするために、ユーザーの立場に立って、考えつくかぎりの工夫と知恵を盛り込んだ。
● 大型操作ボリュームと大型スイッチを採用し、手探りでの操作性を向上させ、手袋をはいていても操作ができるようにした。
● 緊急時には、スイッチを押すだけで電源が切れ、スイッチを押せばまた元の状態に即座に復帰することが出来るようにした。
● 高輝度LEDランプの採用した。(屋外でも電池の状態が認識できるため)
● マイク・AUX入力端子の配置は、マイクロホンケーブルを背中から引き込める位置に設けることにした。
(商品を動きながらの使用しても、ケーブルが邪魔にならないようにするため)
● 端子には、屋外での使用を想定して、防じんゴムのカバーを採用した。
などなど…。
こうした細かい部分にまでこだわって
『使う人のため』
という想いを沢山込め、
多くのお客様の意見を取り入れ、ついに
『ハンズフリー拡声器』
が誕生した。
【売れると確信した瞬間:ラジカセ+大声がこれ一台?】
共同開発先の取引先が最初にデモとして数百台発注。営業マン一人につき一台がデモとして渡された。
この瞬間、山内は「売れる」と確信した。
何故なら、通常取引先は製品のデモを購入せずにメーカーからレンタルで調達するためだ。
この会社が売れると確信し、投資してくれた事が山内の更なる自信に繋がった。
この会社を通して、両手が自由になる「ハンズフリー拡声器」は幼稚園の先生から絶大な支持を得る事に成功した。
また「ハンズフリー拡声器」はさらに色々なところで大きな効果をもたらした。
今まで営業がなかなか訪問する機会のなかったユーザーなどでも、
ハンズフリー拡声器を足掛かりに話が出来るようになって営業力強化にも繋がっている。
工場案内の時や、警備員が誘導する時などのあらゆる場面で使う事が想定できる。
乗り越えてきた苦難が実を結び、多くの人に支持されたのだ。
その結果、新しい業界にも力強く一歩を踏み出せる。
今後、更なる普及を目指して様々な分野・業界での使い道や企画を構想中である。
より多くのお客様からの「これええわー。」という一言を頂くために
米原と山内、二人を支えたTOAの開発スタッフ、そして、ともに試行錯誤を繰り返した共同開発先やデザイン会社。
業種の垣根を越えて結成され、画期的なハンズフリー拡声器を世に送り出した
挑人軍団の挑戦は、まだまだ終わらない。
「開発に関してはとても楽しんで出来たので、もう一回やりたいですね。」と
話し笑顔をこぼす挑人米原。
やりたいことをやりたいようにやった後の充実感が漂っている。
今回のプロジェクトで米原と山内が学んだ事は“原点に戻る”ことだという。
TOAは拡声器から始まっている。
今後は、オーディオの『システム品』だけでなく、マイク・アンプ・スピーカーなどの『備品』と位置付けている製品を強化していきたいと語る。
「このような商品なら地方の需要も多い。こういう商品に日を当てたかった」
更に未開拓の分野・業界にも積極的に営業をかけていきたいと話す山内。
「独創的で楽しいものを創っていきたい」と
二人の挑人は自信に満ちた笑顔でそう締めくくった。
開発担当の米原(左)と
プロダクトマネージャーの山内(右)。
企画も開発も営業も…現地・現物・現場主義!!!
開発段階で作られたモック。
立体的なイメージ構築のために作られたそうです。
拡声器にipodをつないで見せてくれた山内さん。
とても楽しそうな顔してます。
今日はTOA株式会社の宝塚事業場へ行って参りました。
今回取材にご対応頂いた山内さんと米原さん。
このお二人はとっても明るい方々でした。
まずは米原さん。
技術者の方というのは黙々と仕事をするといったイメージがありました。
でも、米原さんはそんなイメージが全く当てはまりませんでした。
左の写真は米原さんが作られたモック(原寸模型)なんです。
3次元CADと呼ばれる立体的にパソコンで
デザインできるようになっている時代ですが、それだけで済ませるのではなく、
実際に原寸大のものを手に持ってみるのが大事なんですね。
開発を好きでやっていらっしゃるので楽しそうに話してくれました。
開発者の本質を見た気がしましたね。
そして、プロダクトマネージャーの山内さん。
今回お伺いした「ハンズフリー拡声器」を付けて自身のテーマソング?を流し、
プレゼンの時に登場する様子を再現していただきました。
もうノリノリの山内さんを見たら
久しぶりにおなかが痛くなるくらい笑ってしまいました。
「関係者(営業や販売代理店など)のバイアスがかかった情報だけではなく、自分の足で現場に行って実際に使用しているシーンを見ることが大事。でないと改善提案もお客さんが気付いていない提案もできない」と語る山内さんの言葉は、マーケティングの真髄を教えられました!
こういった柔軟な発想と笑い?のセンスを十分に発揮して
次はどんな製品が生み出されるのかと思うと
今からとてつもなくドキドキ・わくわくしてきますね。
会社名
TOA株式会社
URL
http://www.toa.co.jp/
設立
1949/4/20
代表者
井谷 憲次
資本金
52億8000万円
商品分類
機器 - 家電・AV機器
従業員数
2,624 名
事業所
兵庫県宝塚市高松町2-1
お問い合わせ先
お客様相談センター : 【商品に関する お問い合わせ】
お問い合わせ電話番号
0120-108-117
お問い合わせ FAX 番号
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経営理念
一、顧客が安心して使用できる商品をつくる。
一、取引先が安心して取引できるようにする。
一、従業員が安心して働けるようにする。
主な事業
●拡声放送機器、通信機器、その他情報伝達機械器具の製造販売
●音響機器、映像機器、その他電子・電気機械器具の製造販売
●上記機器の賃貸ならびに工事の設計施工
●ホール・スタジオの賃貸経営ならびに音楽等のイベント・催し物の企画運営
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