/挑人/

日本テクノロジーソリューション

松尾 一
/Hajime Matsuo/

熱旋風式シュリンク装置TORNADO(トルネード) : 日本テクノロジーソリューション /Profile/
大阪府立工業高等専門学校 機械工学科出身。 将来の夢はパイロットもしくは飛行機の整備士であったと熱く語る松尾。とにかく技術にはこだわりを持つ職人肌の気質。高等専門学校時代は機械工学を習得し、その後、金型設計、電気基盤設計、熱・弱電技術等の他分野の技術を習得。この他分野の技術習得後、日本テクノロジーソリューション株式会社に入社。この松尾が習得した技術がTORNADOの開発に大きく貢献することになる。

開発商品

熱旋風式シュリンク装置TORNADO(トルネード)

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STORY
/挑人ストーリー/

業界初!トルネード式熱風循環機構の誕生秘話

課題
2001年4月、岡田電気工業株式会社(現:日本テクノロジーソリューション株式会社)の創業20周年記念プロジェクトとして『経営革新計画策定プロジェクト』がスタートした。当時、大手電機メーカーからの検査装置の受注が主な業務で、仕様が一品一様のため、経営計画のハンドリングができなかった。そこで自社ブランド製品を開発し、自ら新市場を開発することで経営革新を図ることが今回のプロジェクトのミッションだった。結果論だが国内でブラウン管の製造工場が姿を消す3年以内に主力商品の市場化を図らなければならなかった。

Chapter1

【脱下請け ~深夜に及ぶ開発会議~】

多くの技術を習得した松尾に転機が訪れる。
それは、日本テクノロジーソリューション㈱(旧・岡田電気工業㈱)の岡田社長との出会いである。松尾は岡田社長の人柄と考え方に惚れ、互いに意気投合し入社を決意。

ちょうど、その時、日本テクノロジーソリューション㈱では“脱下請け”を掲げ既存のブランン管の検査装置以外の新商品開発を模索していた。
松尾と岡田社長は連夜の深夜までの新商品開発会議に没頭していた。

そして“環境”や“健康”を軸にブレーンストーミングの結果、松尾が保有している熱・弱電技術、日本テクノロジーソリューション㈱が保有している既存の制御・検査技術を組み合わせ、新たなシュリンクの機械の開発を行うことになった。
シュリンク業界に着目した点は、シュリンク装置(トンネル)の業界は技術的に成熟した業界で、画期的な新商品開発がされることはほぼないと予想したからである。
また、熱風式では、蒸気式と同等の仕上がりが出来ないという業界の常識が出来上がっており、これを打破することで勝機はつかめると二人は確信したのである。

しかし、既存事業であるブラウン管の検査装置そのものの国内需要がなくなるまでの時間が刻一刻と迫っていた・・・

Chapter2

【3ヶ月で商品化?それは、無理だ・・・】

岡田社長は、早期に市場に商品を投入し顧客の声を拾い上げたいという思いが強く、松尾に次の難題を提案した。「松尾さん。9月に展示会が行われますので、そこで新製品を発表をしましょう。大丈夫ですよね。」その言葉を聞いた松尾は、一瞬自分の耳を疑った。「3ヶ月も無い・・・無理だ・・・」。自問自答を心の中で繰り返し、社長に返事が出来ない松尾。岡田社長は続けて、「松尾さん、私は100点レベルのものは求めていません。60点レベルでいいのです。お客様に聞きながら更に改良すればいいのですから」と松尾に投げかけた。松尾は、この時、少し気分的に楽になったことと社長の情熱に押し切られ、「出来ない理由」をあげるのではなく、「出来る理由」を考えようと、技術者としては今までに無かった難題に取り組む決意を行った。

Chapter3

【開発への大きな壁が立ちはだかる】

「3ヶ月・・・」。時間との戦いの中、松尾は開発メンバーと共に市場調査として大手メーカーのシュリンク包装工程の現場を始めて見学した。その現場で見たものは、当初描いていた松尾の開発ストーリーとまったく違ったため、大きなショックだけを受けて会社に戻る形となった。9月の期日に間に合わそうとすると、今の市場に出回っているシュリンク機械と同じようなタイプの開発になってしまう。そうすると新規性もまったく無い。シュリンク業界を変える新たな開発を掲げていただけに松尾の苦悩は始まった。会社に行き、パソコンと向き合うが開発アイデアが浮かばず、パソコンとにらめっこし、時間だけがいたずらに過ぎていった。しかし、松尾は弱音をはかず、自分を信頼してくれる社長に応えようと深夜に及ぶ開発設計が続けられた。家に帰っても寝られない日々が続く。しかし、神様は松尾に解決の糸口のヒントを与えず、時間ばかりが過ぎていった・・・ 。

Chapter4

【開発のヒントが・・・】

あせる気持ちと、時間ばかりがいたずらに過ぎていく。でも松尾はあきらめなかった。そんな松尾に神様が“開発のヒント”のご褒美を与えたのであった。 その開発のヒントとは・・・。 それは、ある朝、松尾は何気なく台風のニュースに目を奪われた。「そうだ!これだ!」子供のような満面な笑みを浮かべる松尾。今までのシュリンクの問題点は、容器の横方向しか熱を当てることが出来ず、縦方向には当てることが出来なかった。これにより、熱が容器に均等に当てることが出来ずフィルムの仕上がりに問題があった。しかし、熱を台風の渦巻状にして容器に当てることで、熱を均等化し、フィルムの仕上がりが非常に良くなる。「台風のように風を回すのだ!」意外なところからヒントをもらい、松尾の心の中には、「9月に間に合う」という希望の光が灯されたのであった。

Chapter5

【やっと完成・販売に。~この開発で教わったこと~】

次の日、松尾はいの一番、社長に「9月の展示会に業界初のシュリンク装置を発表できます」「台風が教えてくれました。特許を取得して“トルネード機構”と名づけましょう」と満面の笑みで報告をした。
今、TORNADOは市場に認められ、約100台の販売実績を持つようになった。しかし、松尾は、まだ、エンドユーザーには、シュリンク装置“TORNADO”のことを知らない会社様が多いはず。今後は営業担当としても、このTORNADOを知って頂き、活用して頂くことも私の使命と松尾は熱く語った。

そして、最後に松尾は【TORNADO開発成功要因】を次の3つを挙げた。
(1)開発の期限を切ったこと。(短い期日でも出来ない理由を挙げるのではなく出来る理由をあげる。必ず打開策はある)
(2)社長のリーダーシップ(社長の強い信念が自分を引っ張ってくれた)
(3)60点主義(完全を目指すのではなく、お客様から教えて頂くという視点)

「この3つが今までの自分の開発者の考え方を180度変え、また、このような経験が出来る職場に出会えたことに感謝します。」と松尾は付け加えた。

/プロジェクトの今後/

2001年9月発売後、実績は、300台を超えた。(2011年10月現在)顧客は、医薬品・化粧品・食品・・・と幅広い。熱と風のコントロールを微細にできるという特徴は、現在新たな需要を生んでいる。

 ◆電子部品などを高温で検査するホットチェッカー。
 ◆ライン上で商品に付着する異物を取り除く異物除去装置。
 ◆水洗いをしたあと商品を乾燥させるための乾燥装置。
など。

そして、現在、市場は世界へ拡がっている。
海外ブランド名も同じくTORNADO(トルネード)-。
2009年4月24日、中小企業庁から2009年の「元気なモノ作り中小企業300社」が発表され、日本テクノロジーソリューションも名を連ねている。
『もっと世の中に貢献していきたい。』
松尾は力づよく締めくくった。

/会社訪問/

〈写真左〉どれもお馴染の商品ばかり。
〈写真右〉シュリンク装置1台で美しく仕上がります。

毎日全国から送られるテストサンプル

日本テクノロジーソリューションの工場は、兵庫県高砂市。結婚式で謡われる『高砂や~』の高砂。デモ機があるということでお邪魔しました。

◎まず最初の驚きは、実績の多さ!
熱旋風式シュリンク装置 TORNADO(トルネード)は、異形容器や蒸気式が使用できないワークなどで高い効果を発揮することから、医薬品・食品・飲料・電機業界等の各種容器・フィルム包装において高いシェアと実績を誇っています。コンビニ・スーパー・ホームセンターで見かけるものばかり!

◎実際のデモでまた驚き!
事前にお聞きした装置の特徴は、下記の通り。
1.業界初のトルネード方式採用により、業界では不可能といわれた熱風式で蒸気式と同等の仕上がりを実現することが出来ます。
2.業界初のトルネード方式採用により、従来の設備スペースの2分の1で対応が可能になり、生産能力も大幅にアップすることができます。
3.業界初の熱風循環機構採用により、従来のエネルギーコストを大幅に削減し、省エネを実現できます。

『わぁ!』百聞は一見に如かず。そう思えた瞬間でした。
すごい。とにかくすごい。
素人が見てもすごい。
全国から毎日のように送られてくるテストサンプルがそれをあらわしています。

技術・営業チームの方々の伝言です。
『よろこんで、美しく、つつんでみせましょう。』
『・・・テストサンプル作成は無料!!!興味半分テストしてみたら。損はしません。1アイテムにつき、商品サンプル10個ファイルム100枚を下記住所にお送り下さい。』
〒676-0001 兵庫県高砂市中島2-7-32
お問い合わせは、熱旋風式シュリンク装置TORNADO(トルネード)専用WEB
実績事例集やお役立ちレポートもありますよ。

Corporate Data/会社概要/

会社名日本テクノロジーソリューション株式会社
URLhttp://www.solution.co.jp/
設立1981/10/2
代表者岡田耕治
資本金3000万円
商品分類機械・部品 - 機械・工作機械・ロボット
従業員数17 名
事業所兵庫県高砂市中島2-7-32
お問い合わせ先岡田 耕治
お問い合わせ電話番号079-443-1613
お問い合わせFAX番号079-443-5170
経営理念日本テクノロジーソリューション㈱は、問題の発見から解決までをお手伝いします。
●ソリューションコーディネーターが製品と市場を結び、新しい価値を創造します。
●地域や社会の問題に“気づく”ことのできる人を養成します。
●ユーザーの視点に立ったモノづくりを提案します。
日本テクノロジーソリューション㈱は、全ての人々(顧客・取引先・社員・株主・社会)を幸せにする 【幸せスパイラル】を創造いたします。
主な事業テクノロジー事業・ソリューション事業
■生産設備・検査設備などの製作・販売などの製造支援業務
■新商品開発・新事業開発のマーケティング・営業支援業務

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