動画の解説

2015年3月、東京都江東区のイオン東雲店に誕生した「江東湾岸サテライトスマートナーサリースクール」。駅近の商業施設に設け、園児をバスで広い園舎へ送迎するというユニークな仕組みで、都市部の保育園不足という課題に挑んだ。生活圏に近い場所で子どもを預けられる利便性と、のびのびと過ごせる環境を両立させているのが特徴だ。

施設には防災・環境面での工夫が随所に施されている。災害時には電気自動車や船から建物へ電力供給が可能で、避難所としても機能。電力が確保されることで、情報収集や携帯の充電など、非常時にも安心できる環境を整えている。

建設を担った積水ハウスは、「保育園は施設ではなく“住まい”」という発想で、高度な住宅技術を導入。空気環境への配慮や、日本の色を活かした内装、縁側や運河沿いの園庭など、子どもの五感と感性を育む空間を実現した。都市の課題と防災、教育を融合した新しい保育園のかたち――積水ハウスの挑戦に迫る。