動画の解説

薬品があらかじめ充填された注射器は、用途ごとに形状が異なり、間違いを防ぐ重要な役割を担っている。その高精度な医療用プラスチック製品の製造を支えるのが、1955年創業の不二精機株式会社だ。金型に樹脂を射出して大量生産を行う「射出成形」において、品質と生産性を左右するのは金型。精密な金型製造技術こそが、同社の原点である。

松山をマザー工場とし、タイ・中国・インドネシアへと展開。注射器や食品容器などの金型製造に加え、成形事業でも自動車部品分野を中心に成長を続けている。世界の薄型CDケースの約90％が同社の金型によるものという実績は、その高精度技術の証だ。

金型メーカーから、商品企画からアッセンブリまで一貫対応できるプラスチック製品の総合システム企業へと進化した不二精機。環境変化への柔軟な対応力と人材力を武器に、ものづくりの新たな可能性に挑む姿に迫る。